5組に着くとすでに何人かで賑わっていて盛り上がっていた。



みんな知り合いが多いのか誰かと必ず話していて1人でポツン...としている人は誰もいなかった。



本当に太一がいてくれてよかった~。



こんなところに1人で入っていく勇気はないもん。



太一と一緒に教室に入ると黒板に座席が書かれていて私と太一は近くだった。



指定された席に行くと私が座るはずの席に誰か違う人がもうすでに座っていた。



.....あれ?



このショートヘアの後ろ姿って、私知ってるような....



と思っていたら座っていた彼女がいきなり振り返った。



「きゃっ!?」



抱きつかれてびっくりしたけど、この匂い私が大好きなものだったからすぐに分かった。



中学生の頃から変わってない大好きな人の匂い。