「それもそうですね」 思わず二人で笑ってしまう。 すると、咲と涼が本条先輩と一緒に帰ってきた。 「おまたせ怜!」 「咲!? すごい、嬉しそう……だね」 その場にいた全員が苦笑い。 それもそのはず、嬉しそうっていうのが、とても黒い笑みだからだ。 「坂本ちゃん、俺とお昼食べない?」 「はい……?」 「いってらっしゃい咲」 「ちょっと怜!?」 手を振って咲を見送る。