分からない。 蓮も分からないし、皆分からない。 何より、自分がわからない。 翌朝、鏡を見ると、少しだけ目元が腫れていた。 「そりゃ、そうなるよね……」 気分が沈んでいるせいで身体も重い。 諦めて学校にいく。 「うげ、怜、どうしたのよ」 親友よ、ひどいぞ……。 「あはは、蓮と喧嘩しちゃって」 「はぁ……?」