「怜ちゃん疲れた?」 「まぁ、少しだけ」 「ならさ……」 「え……?」 「俺と抜けない……?」 外は暑いと思いきや風が吹いていて涼しかった。 蓮が気になって集中できないのが理由で、先輩と抜けてきたはいいけれど、なんだか申し訳ない。 去り際に咲にウインクされたのは少しムカついたけど。 「んー! 座ってるよりもこうして外でまったりする方がいいよね」