あなただけが好きだから





耳元で囁かれる蓮の低い声。
バタンと隣の家の扉の閉まる音。




ただぽつんと家の前に立ち尽くすしかなかった。




「あら、何してるの怜」




「あ、お母さんおかえり」




「ただいま、ほら入るわよ」




「う、うん」




(急になんなのー!?)




急すぎて何も頭が働かなかったけれど、今になって恥ずかしくて顔が赤くなってくる。




嬉しくて嬉しくて舞い上がって連絡をつい入れる。