歩いてく。

道端は土だと良い。アスファルトなんだけど。
子供じみて。
紐靴に埃。
嫌に、気に入って。

田舎に置いてきた、畦道の花思う。

僕は出来ないヒトだったから。

忘れた。忘れたくなかった風景。

花の在る

風景

ボロの靴に包まれ、この体支える。

二本の。同じ







ゆらゆら風に

そよぐ花。

違う花

足元に。

かがむ。

都会の
片隅の、うす汚れた埃まみれの

ソレに、そっと顔を近づけた。



(start of END)