両手を握られ、助けを求めるために海里の方を見るが、腰に片手を当て呆れた目つきで窓の外を眺めているだけだった。
「じゃあ……私で良ければ」
断る口実も思いつかず、海里も反対はしていない様子だし、恐る恐る返事をする。
「本当? 嬉しい」
晴れやかな笑顔を見せ、ケイは私よりも綺麗に整えられた形の良い爪でスマホを操作し、連絡先を交換した。
帰り道が途中まで同じと判明したケイは、私と一緒に帰ることになった。
海里や春馬君は、如月先輩と会議があるからまだ残っていくらしい。
深く話をしてみると、ケイはとても気さくで話しやすい人だった。
男の子と会話しているというよりは、ガールズトークをしているのに近い。
使っているシャンプーの話とか、愛読している雑誌の話、女子高生に人気のあるカフェの話までした。
そして話題は意中の男子生徒に移る。
「ねえ、ユキは龍臣達のチームの中だったら、誰が好み?」
「じゃあ……私で良ければ」
断る口実も思いつかず、海里も反対はしていない様子だし、恐る恐る返事をする。
「本当? 嬉しい」
晴れやかな笑顔を見せ、ケイは私よりも綺麗に整えられた形の良い爪でスマホを操作し、連絡先を交換した。
帰り道が途中まで同じと判明したケイは、私と一緒に帰ることになった。
海里や春馬君は、如月先輩と会議があるからまだ残っていくらしい。
深く話をしてみると、ケイはとても気さくで話しやすい人だった。
男の子と会話しているというよりは、ガールズトークをしているのに近い。
使っているシャンプーの話とか、愛読している雑誌の話、女子高生に人気のあるカフェの話までした。
そして話題は意中の男子生徒に移る。
「ねえ、ユキは龍臣達のチームの中だったら、誰が好み?」



