食事が終わり、次はアクセサリーの売っているお店に入ってみることにした。
「クリスマスだし、私も海里に何かあげてもいい?」
「俺はいいって。さっきケーキもらったし」
「私があげたいの。だめ?」
強く言ってみると海里は目をそらし、渋々うなずいた。
「あ。これ、海里に似合いそう」
私が手に取ったのは、シルバーのエンブレムがワンポイントの革素材のブレスレット。
キャメルやダークブラウンなど4色ほどあり、私が迷ったのは白と黒だった。
「……色違いで買うか?」
海里にそう提案され、私は即、うなずく。
お揃いっていうことだよね。
何だかくすぐったい気分で目を伏せる。
私が海里に黒を贈り、海里が白を私に贈ってくれることになった。
買ったばかりのブレスレットを彼の手首に巻きつける際、自分の指がどうしても彼の男らしいゴツゴツとした手首に触れてしまい、私はそれだけで緊張する羽目になった。
海里は私に白いブレスレットをつけてくれたあと、再び手を繋ぎ直す。
ショッピングモールの窓の向こうはいつの間にか雪が降っていた。
雪に阻まれ、夜景がぼんやりとしか見えない。
「クリスマスだし、私も海里に何かあげてもいい?」
「俺はいいって。さっきケーキもらったし」
「私があげたいの。だめ?」
強く言ってみると海里は目をそらし、渋々うなずいた。
「あ。これ、海里に似合いそう」
私が手に取ったのは、シルバーのエンブレムがワンポイントの革素材のブレスレット。
キャメルやダークブラウンなど4色ほどあり、私が迷ったのは白と黒だった。
「……色違いで買うか?」
海里にそう提案され、私は即、うなずく。
お揃いっていうことだよね。
何だかくすぐったい気分で目を伏せる。
私が海里に黒を贈り、海里が白を私に贈ってくれることになった。
買ったばかりのブレスレットを彼の手首に巻きつける際、自分の指がどうしても彼の男らしいゴツゴツとした手首に触れてしまい、私はそれだけで緊張する羽目になった。
海里は私に白いブレスレットをつけてくれたあと、再び手を繋ぎ直す。
ショッピングモールの窓の向こうはいつの間にか雪が降っていた。
雪に阻まれ、夜景がぼんやりとしか見えない。



