総長さんが甘やかしてくる①(※イラストあり)


んん?

どういうこと……??


「総長さん、引っ越しするんですか?」

「そうだな。ここには二人で住めない」


でもでも。


ここ、職場だから通いやすいし。


バイクのメンテナンスとかするのに、バイク屋さんの二階というのは、すごーく便利なんですよね。


なのに総長さんまで引っ越しさせたら、申し訳ないんですけれども。


「そりゃあ、総長さんと住んだら家賃とか生活費出し合いっこできますし。ご飯、一緒に食べたり。お世話になってる分、身の回りのことできますし! わたしにありがたいことだらけですが……!」


いいわけないよ。

総長さんは引っ越しする必要ないのに。


わざわざ合わせてもらうなんて、悪い……。


「なにを言っている」

「……へ?」

「すべて俺が払う」


――!??


「夕烏は一円も金を出す必要はない」

「……えぇ?」

「面倒みると約束しただろう」


それはそうですが……。

だとしても、それじゃあわたしが甘えすぎていやしませんか。


「あっ……甘やかしちゃダメだと思います!」

「可愛がってるんだが?」

「……!!」


真顔でそんな返しされるとめちゃくちゃ困ります。


「俺のワガママだと思えばいい」

「で、でも……」


一緒に住んで。面倒みてもらうなんて。


「なんだか、旦那さんみたいですね?」