総長さんが甘やかしてくる①(※イラストあり)




(……鼻から?)


いや、でも、鼻で息するのはちょっと……!

鼻息荒いって思われそうで嫌なんですけど!


「ふっ……はは」

「なに笑ってるんですか!?」

「そんな反応をされると、やめられるものもやめられねえな。一晩中キスしてやりたくなる」

「な……、」


それは窒息してしまいそうです。


「首。肩。胸。背中。脚――身体中にキスしてやりたい気分だ」


そっ……

そんなことされたら。


わたしはどうなっちゃうか、わからない……。


「どっ……どんな気分ですかそれは!」

「悪かった」


別に……。


キスされたことは、嫌じゃなかった。


むしろ。


嬉しいと……思う。


総長さんのものって、いま改めて証明されたような気持ちになってくる。


だから、謝らないで欲しい。

謝られると、今のキスが間違いだって言われたみたいに感じてしまう。


「おかしなことを言って困らせたな」

「え?」


……ひょっとして。

さっきのイジワルを謝ってるのですか?


「そ、そんな。謝ることでもないですよ」

「夕烏と今こうしているのが。他の誰でもなく俺でよかったと思うよ」


――わたしだって。


「わたしも、総長さんで良かったです。総長さん以外の男性からは、頼まれても、同じこと……とてもできないですよ」


総長さんが目を見開き

そして、細め微笑むとつぶやいた。


「夕烏は、俺のことを壊したいのか?」