総長さんが甘やかしてくる①(※イラストあり)



「っ、」


あっというまに、上下逆転して


また


総長さんに見下されたかと思えば――噛みつかれた。


……耳に。


途端に熱くなる。

けっして痛いわけじゃない。


なんだろう、この感覚。

わたし

知らない……。

こんなの、知らない。


「お前に触れる男が他にいるかと思うと絶望する」


そんなこと。

耳元で囁かないでくださいよ。


「今回ばかりは燐に感謝しなくてはな。いつもゴミしかよこさないあいつが。こんな可愛らしい拾いものをしてきて」

「……っ」

「運命といったな。そう考えるのも悪くない」


片方の口角を上げた総長さんに

正面から見つめられた次の瞬間には

あっという間に、距離が縮まり。


――ゼロに、なる。


キス、してる。

総長さんと……わたし。キスしてるんだ。


……やわらかい。


――頭の中が、真っ白になる。


どんどん体温が上昇していく。


「あ、の」

「どうした」

「息、くるし……」

「止めなければいい」

「そん……な」


離れたと思ったらまたすぐに塞がれる口で

どうやって呼吸をすればいいんですか。