チームの姫にはしないと。

俺のものだと宣言しておきながらも。


……結局、こいつらに頼っちまったな。


「ねえ、幻。ボクたちいくらでも協力するからね?」


――!


「そうだ。いつも世話になってばかりのお前に、やっと少しは恩が返せる」







「幻さん。護衛いるときは呼んで下さい!」

「お忙しいでしょうから。自分たちにできること、なんでもやりますよ。そんなないかもっすけど」


ハゲ

ヒゲ


お前ら――…。


「乗れ、夕烏」

「……へ?」

「ひとまず俺の部屋に来い。愁の家に送るのは、そのあとだ」