「このあと、どーしよっか」
「終電なくなっちゃったね」


キラキラした街。

両手には花。


「あたしの家おいでよ、燐(リン)くん」
「ずるーい。うちの方が近いよ」
「それともホテルに三人で泊まっちゃう?」


ねえ、知ってる?

人の第一印象なんてものは数秒あれば決まっちゃうんだってさ。


だからオレはこの外見を武器に生きる。


「ごめん。もっとお姉さんたちといたいんだけど……ボク、そろそろ帰らなきゃ」

「えー?」

「残念ー。あ、これタク代にして」


また連絡してね、と握らされたのは諭吉さん×人。


――毎度ありがとうございます。