あんなやつより
俺のほうがよほど忠誠を誓ってるってのに
「げーん」
――燐は、気づけば俺より幻の近くにいた。
「連れてきたよー」
まただ。
また、燐のやつが勝手なことをしてやがる。
「誰だよ、その女子」
燐のとなりに、ワンピースタイプのセーラー服を着た少女が立っている。
ひとりのようだ。
それも、せいぜい14、5の。
背は低くない。
だけどほっそりとした手足から小柄な印象を受ける。
「いや……誰でもいい。子供を攫ってくるな。ただちに元いた場所に還してこい」
「誘拐したわけじゃないよー? この子がついてくるって言ったんだ」
なん……だと?


