「まあ、なんでもいーわ。お前の個人的なことには興味ねえ。仕事せずにヘコまれてちゃ使い物にならねーんだわ。嫌になったなら辞めちまえ」
「嫌じゃないです……! わたしは、ここで働きたい」
「だったら――」
「わたしは……お店に迷惑かけたくなくて」
「誰が迷惑っていった?」
――!
「スミレに、出ていけって言われたか」
「……いいえ」
「俺があんなクソガキにビビるとでも?」
サトルさんの強さを思い出し、頭を横に振る。
そういえば、サトルさんは
小柄だけど――すごい筋肉だった。
ここで服を脱いで休憩していたサトルさんのこと、よく観察したわけじゃないけど、あれは野球選手というよりは――。
(格闘技……?)
「スミレのことだ。受け入れるって腹くくったなら責任持ってお前の面倒みるさ」
「……でも」
その優しさに甘えていいの?
「もっとガッツあるかと思ったよお前。口だけだな」
そういうと、サトルさんが行ってしまった。


