その時のテストは奏多は全教科満点のダントツ1位で。




…進学校を蹴る必要なんてなかったようには思うけれど。



「まぁ、奏多にも色々あるんだよ。気になるんだったら聞いてみたら?」



そう言って湊音は私の頭に手を置く。





気になる…けど。



なんだか、聞かないほうがいい気がして。



私はそのまま口を開けなかった。




あんなに生き生きとした顔でバレーをしているのに、どうしてやめてしまったの…。