男子の中でも低めの俺よりか10センチ近く低い。



西条は細くて顔も小さいから背が高く見えてたけど、




そういえば今日出かけた時もびっくりするくらい高い厚底の靴を履いてたっけか。





まぁ、あれだな。西条が言いたいことって要約すると。




「西条は普通にいいやつってことか」




何気なくそういうと、西条は目を見開いたあと、恥ずかしそうに目をそらした。




「…うっさいわね」




あ、この子。



ほんとにツンデレな子だ。



顔が赤く染まって可愛い。




「そんなことより。



私のことは莉緒って呼びなさい。



一応仲良い設定なんだから」




「はーい」




顔を赤らめたままブツブツと呟く莉緒。




「そんなにテレなくてもいいのに」



「テレてないわよ…っ、もう寝るのっ!」




そう言って莉緒は俺の背中をぐいぐいと押して部屋の外に追い出す。




「莉緒、おやすみ」




「…おやすみなさい」




莉緒は拗ねたように扉を閉めた。