「うん…毎日、シュウ…



柊太の顔見てるとね、思い出すの。



颯太は少し幼くて、笑顔が可愛くて、柊太よりももっともっと優しい、自慢の彼氏だったこと」





シュウさんの呼び方を言い直したのは、前に進んだからなのかな。




自然と笑みがこぼれた。




あぁ、もう。




俺が入れるところなんてない。




こうやって近くで、莉緒のことを見ていられて。




俺に笑顔を向けてくれていること自体が奇跡で。




だって、彼がここで寝ていることがなかったら、俺は莉緒のそばにはいられない。




俺にこの笑顔が向けられることもない。




だから、颯太くん。




君が帰ってくるまで俺は…。




君の居場所を借ります。そのかわりに、しっかり守るから。




安心して、ゆっくり治してください。




目が覚めても、俺はきっと素直には喜べないだろうけど。




待ってます。