【短】水に挿した花

あぁ、そうか…。

きっと、キミにはもう分かっていたんだね…。

彼がもう既に此処にはいないことを。

あの場所で踊り続けていたのは、彼に捧げた鎮魂歌の代わりだったんだろう…。


ボクが此処へと向かった時にはもう、キミは覚悟を決めていたのだろうね…。


ボクは、また込み上げてくる涙を上を向く事でなんとか堪えた…。