部屋の向こうまで朔夜が吹き飛ばされた。 「げほっ……朱里?」 「いった……ははっ、ほら、術なら勝てるくせに」 「遅くても、今更かもしれないけれど、変えていく」 「別に傷付けたいわけじゃなかったんだよな」 「朔夜……」 そういう朔夜は、酷く傷付いた顔をしていた。 「ごめんな、こんなことして」 「兄貴……」 「はいはい、殴らせろってか?」