朔夜に蒼兎が掴みかかる。 互いの激しい怒声が響き渡る。 それはもう、まるで獣のような。 「朱里になにしてんだよ!」 「みての通りだけど? 何、そこまで馬鹿だっけお前」 必死に殴りかかろうとする蒼兎を朔夜はヒラリと避ける。 誰でもわかるくらい。 二人の力の差は圧倒的だった。 「この……!!」 蒼兎がついに床に叩き付けられる。 痛々しくて目も当てられない。 「お前じゃ俺に勝てねぇよ。分かりきった事だろうが」 蒼兎を殴ろうと朔夜が拳を引いた瞬間。