ふと、朱里に言ったことを思い出した。 『ほら! 蒼兎は男の子、俺は男』 「そうだな、度胸……だ」 「朔夜……?」 何かを察して焦りだす朱里。 気付いたときにはもう遅く、俺に押し倒される形になっていた。 細く華奢な身体。 力で何かをするには簡単なものだった。 「力じゃ俺には敵わないよ」 「やめて!」 「こんなことしてくるやつがそう言ってやめてくれると思うんだ?」 瞳は潤んで今にも泣き出しそうだった。