この人はあれかな、お化けかな。 いや、人ってか狐……いや。 「二重人格な貴方はさよならです」 「朱里ちゃん、言うことおかしくなってるよ」 「私で遊んで楽しんでません?」 「そういうわけじゃないよー」 「怖いんですよ!」 そう、怖くてたまらない。 いつもと違うあの雰囲気が、冷たい瞳が。 襲い来る獣のような……。 「だからドキッとするくせに」 いつの間にかすっぽりと朔夜の腕の中にいた。