わたしが旅を始める前に感じていた感情は、未来を案じるが故であり、先を案じ不安を覚えるのは、今も昔も、老いた爺も若き少女もみな同じなのだ。



 けれどそのような恐怖や不安は、いつしか別のものに変わる。

 それはわたしたちの心がけ次第で何にでも変わるのだ。





 それならば、わたし自身の未来に光を望まずして何を望もうか。



 ああ願わくば、未来(ミク)に希望が満ち溢れますように。わたしは、いつも笑顔でいる未来(ミク)がいい。



 そう強く望むことで、わたしの光りある未来を手繰り寄せればいいのだ。




 未来は、探し出すものではなかった。