傷だらけの君は



「こ、これからも精進します!」


「ああ。よろしく頼む」


頭を下げたあたしに斎藤さんの声が降ってきたところで、どこからか咳払いが聞こえた。



「俺を置いていくな」


「どこにですか?」


「......なんでもない」


土方さんを置いていくなんて、そんなことしない。


首をかしげたあたしを横目に土方さんが立ち上がった。



「外出はまだ許可しねぇからな。勝手に町をうろつくなよ」


そんな言葉を残して立ち去る後ろ姿を、あたしは見つめるしかなかった。



「......気にしなくていいぞ」


「え?はい」


気にする?なにを?


不思議に思ったけど斎藤さんを心配させてはいけないと思って笑顔をつくる。


だけどそんなあたしに、斎藤さんは心配そうに眉をひそめるのだった。