「なに見てんだよ」
「あ......いや、目の下にクマができてて」
「寝てねぇからな」
寝てない?
それは夜通し何かをしていたということ?
睡眠を削ってまでやらなくちゃいけないことが、いっぱいあるのかな......
「そういえば、小娘」
「はい?」
何かを思い出したかのように指をあたしの前に出てきた。
その指には血がにじんでいて、
「さっき紙で切っちまったんだが......どうしたらいい?」
土方さんは試すような目であたしを見ていた。
あたしは迷うことなくその手を掴んだ。
「土方さん、こちらへ」



