何のことかすぐに分からなかったのか沖田さんは少し考える素振りを見せたあと、ハッとして眉をひそめた。
「......なんでもない」
「え、沖田さ」
「おやすみ」
これ以上会話を続けるつもりは無い、というかのように背中を向けられる。
......気になるけど、仕方ないよね。
あたしも寝よう。
布団に入ると、絶妙な厚みに包まれて。
ひさしぶりの布団にゆるりと頬が緩んでしまった。
ふかふかだ。
今まで感じたことのない感情にさらに心がぽかぽかと温かくなって。
明日から頑張ろう。
「おやすみなさい」
目を閉じると色々あったからか、今日はいつもよりもはやく眠気に襲われて......
「おやすみ、紅」
そんな言葉に反応する前に、あたしは夢の世界へと誘われていった。



