傷だらけの君は



「違う」



後ろから追っ手の声が聞こえる。


心臓の音がだんだん大きくなる。


父様の顔が......周りの風景が、歪んできた。



この先は聞いちゃいけない。


あたしの本能がそう言っていた。




父様があたしの身体を押した。





「俺とお前は、血など繋がっていない。

第一、俺は"人間"だ。


お前は道端で拾った。赤の他人だ」



二度と俺の前に現れるな。