傷だらけの君は



数日間、男たちと過ごして分かったこと。



彼らは町の不逞浪士の集まりだった。



『近頃、不逞浪士たちの行動が目立つので……紅さんも気を付けておいてくださいね』


治療中にそう言われたことがあった。


気を付けるも何も、あたしは外に出ないから危険じゃないのに。


そう思ったけど、その隊士があまりにも真剣だったからあたしも「はい」と返事をした。


まさか屯所の中にまで入ってくるなんて思いもよらなかった。



あたしの噂を耳にして、新選組に忍び込んだらしい。


そして......




「おい薬箱!早くしねぇか」


今、こうやって " 薬箱 " として使われている。


男たちに使われるだけじゃなく、お金稼ぎの道具として生かされていた。



あたしの手にはもう、数え切れないほどの傷が刻まれている。


手だけじゃない。


腕、足、顔、背中......身体中が傷だらけだった。



こんなに一気に傷を治したことがなかったから、想像以上の痛さに何度も倒れそうになった。