「紅はちゃんと、生きるんやで」 「はい」 しっかりと頷けば、山崎さんは破顔して頭をなでてくれた。 お互いにまた作業を再開する。 ……あ、土方さん胃腸薬飲んでる。なんて思いながら整理していたときだった。 底のほうに袋から出かかっている薬があった。 ……これって、 「……あかんッ!見るな!」 「――――え」 山崎さんが何かを思い出したように叫んだのと、 あたしがこの薬の束は誰の物なのか、何の薬なのか分かってしまったのは ほぼ同時だった。