「土方さん」


「依頼したのは俺だ。あの女は変な奴ではない」


「っ……」


本当なのだろうか。


永倉さんのところに向かう近藤さんたちの後ろ姿を見て、自分も腰を上げた。



「なんだ、着いてくるのか」


「この目で確かめます」


にやにやと笑う土方さんを無視して、僕はそう答えた。