――怒涛の午前の部がようやく終わり、お昼の休憩を挟んでから午後の部と交代することに。


午前の部で頑張ってくれた皆は、すっかり疲れ切ってしまっている。

でもその表情はどこか楽しそうにも見えたり。




「お客さんすごい来たね〜」
「客寄せしてくれた子もお疲れ様ー」
「衣装とか店内とか雰囲気が良いって評判だよ」
「午後は最強メンバーが抜けるから客足減るかな?」
「まあ落ち着いてやればいいよ」



クラスメイトは出店のご飯を食べたり飲み物を飲んだりしながら感想を言い合っている。


……ほんとに、お客さん来てくれて良かった。

午後の部の皆もやる気満々みたいだし、安心して文化祭回れそうだ。





「委員長ほんとにいいの?」


「うん、私が言い出したし、最後までやり切りたいの」




そんな中、桃ちゃんが心配そうに委員長と話しているのを見掛けた。


どうやら委員長は午前の部から引き続いて午後の部も入ると言っているみたい。




「…委員長が言うなら、任せるよ。ありがとね」


「こちらこそありがとうっ……!
緒方さん達のおかげで私の夢が叶ったもん…!」




満面の笑みを浮かべて委員長は桃ちゃんに頭を下げた。


……良かった。

皆が楽しく、やりがいを持って文化祭を過ごせてる。


こんなに幸せなことないや。