帰宅し、ご飯を済ませお風呂から上がった私は早々に自分の部屋へ上がる。
片手にはスマホを持って。
ベッドにごろんと寝転がり、そのまま手早くスマホのアプリを開くと、そこには新着メッセージがあった。
藍くんからだ!
『こんばんは。もう寝るところかな?』
そのメッセージを見つめ、私は少し感動する。
藍くんとメッセージのやり取りしてる……なんかドキドキするかも。
「こんばんは!まだ寝ないよ〜」
ぽちぽちとスマホをタップし、藍くんに返信する。
すると数分で既読が付き、また返事がきた。
『そっか、なら良かった。今日はカツがうるさくてごめんねー』
「全然!面白かったもん!沙羅ちゃんとのやり取り見てるだけで笑っちゃう」
『確かに(笑)足立結構ズバズバ言ってたし』
「ね!カツくんってやっぱり面白い」
……そうだ。
アイコンのワンちゃんについても聞いちゃおう。
「藍くんのアイコンってペット?」
『あ、そうだよー。ゴールデンレトリバーのマックス。オスだよ』
「マックスっていうんだ!可愛い〜。いいなー」
『ほんと可愛いよ。珠姫ちゃん犬好き?』
「うん!!それはもう!」
『飼わないの?』
「…あー、家族がアレルギーで」
『そっか、なら仕方ないね。良ければマックスに会いにおいでよ』
「え、いいの!?」
『もちろん』
藍くんの眩しい笑顔が頭に浮かぶ。
優しいなぁ、藍くんは。
「ありがとう!会いに行くね!」
『うん、いつでもおいで』
メッセージ越しでも伝わる藍くんの優しさ。
ほんとに、仲良くなれて良かったな。
藍くんもそう思ってくれてたら嬉しいな…。