「……いつから好きなんだ?」
「中学の頃からかなー。1番仲良い女子ってのもあったかもしれねーけど、やっぱ友達想いなとことか惹かれるしさー」
中学の頃……。
すごく長い間好きだったんだ。
でも、どうして告白する気になったんだろう。
「カツくんは……なんで告白しようって思ったの?」
「確かに。今まで隠してきたのになんでこのタイミングなんだよ」
それは純粋な疑問だった。
だって告白するリスクも……きっとカツくんが1番分かってる。
正直、カツくんに告白された桃ちゃんがどんな反応を見せるのか全く想像がつかない。
「……最近の藍とかたまちゃんとか佐賀くんとか見てて感化されたっつーか。皆が勇気を出して想いを伝えてんのが……かっこよかったんだよ」
ゆっくりと話し出すカツくん。
私達はその言葉を静かに聞き入った。
「隠し通すことが緒方の為になるのかもしれねーけど、それじゃ駄目だよなってなって。男らしく気持ち伝えて、砕けるならしっかりそれを受け止めるべきかなと。
……緒方が友達を幸せにしたいって言うなら、俺は緒方を幸せにしたいと思ってさ」
だから告白する覚悟決めた。と、笑うカツくんはとても清々しかった。
晴れやかで、すごく眩しい。
……油断すると泣きそうだ。
カツくんの熱い想いが伝わってきて、感動しちゃったよ。

