盛り上がった文化祭が終わり、私達にはまた退屈な日常が戻ってきました。


というかテスト期間に入りました。



わくわくしていた頃と一転して、皆憂鬱そうな顔をしている。

私もだけど。





「おーい席着けー」




教室に入って来た担任の先生の声で、皆ぞろぞろと席に着く。


心做しか先生の表情が少し明るい気がする。





「よくやったなぁ、君達。我がクラスは優秀だな」




ウキウキとした様子の先生。

皆は顔を見合わせたりしながら首を傾げている。



……優秀?





と、そこで突然「あっ」と声を発した桃ちゃん。





「まさか文化祭の優秀クラス出た?」


「さすが緒方だな。その通りだ」





桃ちゃんと先生の会話を聞いて、クラス中は一気に騒がしくなった。

「え、嘘!」
「我がクラスはって……まさか!」

なんて口々に皆が先生に答えを求め出す。



こ、この流れ……もしかして……!?





「1番盛り上げてくれたクラスということで、この2年3組が今年の文化祭〝優秀クラス〟に選ばれました〜」





わああ!

ほ、ほんとに!?



すごい!すごいよ!




「やったー!」
「やべぇ嬉しい!」



皆は席から立ち上がったりして大喜びして騒いでいる。


でもほんとにすごいよ!