どうか、君の笑顔にもう一度逢えますように。



「まあ、俺は心菜がそんなことするヤツじゃないってわかってたけどな」



けれど、それを救ってくれたのは怜央くんの言葉。



「……っ」



やだ。あたし今、泣きそう。


だって、怜央くんが信じてくれていた。


すみれちゃんの言葉じゃなくて、あたしを……。


それがたまらなくて嬉しくて、涙が堪えられず席を立ちその場から離れる。


涙しているところ、怜央くんに見られたくないから……。


慌てて席を立ったのはいいけれど、なにか用がないと不審に思われそうだから、ピンク色の花紙を補充するふりして持ってくると。



「え?まだこんなにあるのに?」



目の前には、まだピンク色の花紙は山のようにあって。


なにやってんだよー、なんて笑われてしまった。