いきなり知らない人が作業に交じってたら、普通「あの人誰?」ってなる。
あたしもそれを危惧していたんだけれど、きちんと紹介してくれる気づかいはさすが怜央くん。
あたしが馴染みやすいように、先に言ってくれたんだと思うと胸が温かくなった。
「ありがとう、怜央くん」
「なにが?」
「ううん、なんでもないっ。作業始めよう!」
壁には仕事の分担表が張られていた。
覚悟はしていたけど、作業は山のようにある。
「早速ビビってる?」
それを見ていたあたしに、ニヤっと笑う怜央くん。
「そ、想像通りだよっ」
強がりを口にして、ジャージの袖をまくった。



