どうか、君の笑顔にもう一度逢えますように。





「心菜、今日集まりあるだろ?そん時の資料、目を通しとけってさっき渡された」



次の日。


怜央くんに、委員の資料を1部渡された。


今日の放課後、委員にはじめての招集がかかっているのだ。



「だりーよな。でもまあ、クジ運悪いどうしで頑張ろうぜー」



それを指先で受け取ったあたしは、自然と下を向いてしまう。


だって、あたしはもう委員じゃないから。


イヤな委員も、怜央くんとなら楽しくなりそうだと思っていたのに。



「どうかした?」


「えっ。あ、あのね……実は……あたし……」



すみれちゃんと委員を代わったことを告げた。


すると怜央くんの表情は曇る。



「へー、そうなんだ。なんで?」



聞かれると思っていた。けれどすみれちゃんからは、自分から代わってほしいと頼んだことは内緒にしておいて欲しいと言われてしまい。



「えっと……。あたしにはやっぱり向いてないかな……って」



苦しい言い訳。


けれど理由も理由だから、本当のことを言うに言えなかったのだ。