つぎの休み時間、それは起こった。
「心菜ちゃん」
あたしを呼んだんは、すみれちゃんだった。
「ん?なあに?」
見ていて感じてた通り、話をしていても明るくて気持ちのいい女の子。
すみれちゃんが怜央くんに告白してしまえば、もうアウトだろう。
だからといって、あたしに告白する勇気なんてないんだけれど。
「お願いがあるの……」
両手を顔の前に合わせる姿は、同性のあたしから見ても素直にかわいいと思えるもので。
「お願い?」
なんだろう。あたしにお願いって。
予想もつかないその内容を、その可愛い顔を見つめながら待つ。
「体育祭の実行委員、代わってもらえないかなぁ……」
実行委員を代わる……?
一瞬、言われている意味がわからなかった。



