怜央くんはイケメンなだけじゃないんだ。
そんなまっすぐな信念を持っているからこそ、カッコよく見えるのかもしれない。
怜央くんは、内面からカッコよさが溢れでているんだ。
「少なくとも、俺は心菜のことそんな過小評価してないけどな」
「え……?」
「心菜の目、澄んでてウソがつけない目をしてる。正直で素直なんだろうなぁって思う。それって魅力としては十分だろ?」
「……っ、」
……やだ。
うっかり泣きそうになってしまった。
そんな風に言ってもらえたのなんて初めてで……。
「なーんてな、今日初めて会ったヤツやつにそんなこと言われても信用ねえよな」
怜央くんは顔を離すとははっと笑って、止めていた手を再び動かす。「これでも人を見る目はある方なんだけど」そう付け加えながら。
「……ううん、うれしい……」



