あたしの想いのすべてまで無視されたようで、クラス替えまでの期間、学校に行くのがすごくつらかったのを覚えている。
次に好きな人が出来たのは、中学3年生のとき。
目立つタイプではなかったけど、優しくて話しやすい人だった。
そんなに頻繁じゃないけど、話したときは会話が弾んで。
友達からも『いい感じじゃん』なんて言われて浮かれてたんだけど……ある日隣のクラスの女の子から告白されて、彼はその子とあっさり付き合ってしまったのだ。
『心菜が先に告白してたらぜったいにうまく行ってたよ!』なんてなぐさめは、あたしの傷口を広げるだけだった。
勇気を出さなかったあたしが悪かったのかな。
……ちがう。あたしが告白してたって同じだ。



