こんなイケメンとふたりっきり……。
ふふふっ。
新学期からいいことあるじゃない。
彼は罪悪感を感じているみたいだけど、あたしはちょっとラッキーだったりして。
でも……。
「すみません。もう始業式はじまっちゃいましたね……」
校内はガランとしている。
それは、みんな体育館へ移動しているから。
「気にしないでいいよ。どうせ間に合わなかったんだし」
整った顔で微笑まれて、心臓がドクンとまた飛び跳ねる。
なんて優しい人なんだろう……。
「そうだ、クラス発表まだ見てないよね?」
「……はい」
「じゃあ、一緒に見に行こうか」
そう言われ、再び昇降口に戻った。