どうか、君の笑顔にもう一度逢えますように。



息をのんだ。


怜央くんが、駅まで来てる……?


えっ……どうしよう。


まさか、こんなことになるとは思わず、どうしたらいいのかわからない。


未来は変わったんじゃないの?


なのに、どうして怜央くんが駅に来てるの?



「怜央くんっ、お願いだから、そこ、動かないで!」



パニックなり、あたしは咄嗟にそう言っていた。



[え?どういうこと?]


「とにかく、あたし今からそこに行くから、動かないで待ってて!」



どうしていいかわからなかったけれど、怜央くんをそこから動かしたらダメな気がして。


あたしが向かい、絶対に事故に遭わないようにするしかない。そう思ったんだ。


電話を切り、出かける支度をして駅まで自転車を飛ばした。


するとあの時と同じ場所に怜央くんはいた。