息をのんだ。
怜央くんが、駅まで来てる……?
えっ……どうしよう。
まさか、こんなことになるとは思わず、どうしたらいいのかわからない。
未来は変わったんじゃないの?
なのに、どうして怜央くんが駅に来てるの?
「怜央くんっ、お願いだから、そこ、動かないで!」
パニックなり、あたしは咄嗟にそう言っていた。
[え?どういうこと?]
「とにかく、あたし今からそこに行くから、動かないで待ってて!」
どうしていいかわからなかったけれど、怜央くんをそこから動かしたらダメな気がして。
あたしが向かい、絶対に事故に遭わないようにするしかない。そう思ったんだ。
電話を切り、出かける支度をして駅まで自転車を飛ばした。
するとあの時と同じ場所に怜央くんはいた。



