「うん、頑張ってね!ちなみに、それっていつなの?」
あたしもウキウキしながら訪ねる。
「今度の日曜だよ」
「えっ……」
一瞬、顔が固まってしまった。
……日曜。
それは、前回、あたしが事故に遭って怜央くんが……。
「どうかした?」
「な、なんでもないよっ」
でも県外で試合ということは、怜央くんが駅に来ることもないよね。
確実に未来は変わったんだ───
そして日曜日がやってきた。
やり直しは今日までだ。
明日以降は、変わった未来の中であたしは過ごすことになるんだろう。
明日の朝目覚めたら、あたしは病院にはいないはずだ。
怜央くんとふたりで、新たな未来を創っていくんだ──────
夕方5時になろうとしていた時、突然スマホが着信を知らせた。
誰だろう。
手に取って、表示された名前に胸がドクンっと変な音を立てた。



