いや、次はもっとひどくなるかもしれない。
ごめんね、怜央くん。
行けないよ。
あたしは返信せずに、スマホの画面をOFFにした。
翌日は、ずっとそわそわして落ち着かなかった。
駅に行くつもりはないけれど、気になって仕方ない。
返信していないのに、返事を求めるメッセージが来ないことも気になる要因の一つだった。
このままの状態で、怜央くんは本当に駅までくるんだろうか。
あたしが行かなければ、諦めて帰るよね。
約束の時間の12時。あたしは家のリビングでテレビを見て過ごしていた。
けれど、実際は内容なんて全然頭に入ってこなかった。
一緒に見ていたお父さんが、テレビの内容についてあれこれ話を振って来たけれど、どれも曖昧に返してばかりだった。



