どうか、君の笑顔にもう一度逢えますように。



[やっぱり納得できない]



それは、怜央くんからだった。


未練もないような怜央くんの素振りに、ああ……本当にあたしたちは終わったんだ…とようやく自分の中で整理がつきそうな頃だっただけに、驚きは大きかった。



[心菜が話しかけないでほしいと言ったから我慢してる。だからメッセージを送るのくらいは許してほしい]



どうして今更?


画面を食い入るように見つめていると、またすぐに次のメッセージが送られてくる。



「もう一度ちゃんと話をさせてほしい。明日、昼の12時に心菜の家の最寄駅で待ってます」



明日?


その誘いはあまりに急で。


しかも、あたしの返事を求めるわけでもなく、待っているという肯定文。


やっと全てが元通りになったのに、またあたしが怜央くんと関りを持ったら同じことが繰り返されるに決まっている。