すると、魔法が解けたかのように大和くんと凪咲ちゃんの仲は修復され、凪咲ちゃんの話だと、怜央くんがサッカーの試合に出場していたという。
……そんな簡単なことだったんだ。
あたしさえ怜央くんと別れればすべてが元に戻るんだ。
凪咲ちゃんにはいつもの笑顔と元気が戻って来た。
逆に、あたしと怜央くんのことを心配されたけれど「もうあたしの気持ちが冷めちゃって」と笑顔で伝え、「凪咲ちゃんだって、この間似たようなこと言ってたじゃん」と彼女の言葉を引き合いに出せば、「そっか……」なんて苦笑いだけを返された。
……苦しい。苦しくてたまらない。
だけど、あたしはこれを望んでいたんだから。
これで、いいんだ───。
そんなある土曜日、あたしのスマホに一件のメッセージが届いた。



