見た感じ3年生。


こんなカッコいいひと、同じ学校の先輩にいたの……?


肘が痛いのも忘れて、ドキドキしてしまう。



「あっ、血が出てるじゃん!」



彼は焦ったような声を出すと、自転車から降りてあたしの膝に手をあてた。



「保健室!に行って手当しよう」


「だ、大丈夫ですっ」



このくらい大したことないから。


なのに彼はあたしの言うことなんて聞かず、一緒に学校まで行き保健室に連れて行ってくれた。



保健室には先生が不在で、彼が備品をあさり、傷の手当てをしてくれた。



「……ありがとうございます」