「相馬ー、相馬ー」
教壇から、先生が怜央くんの名前を呼ぶ。
居眠りしているのがバレてしまったらしい。
あんなに堂々と寝ていたら、バレるのは当然だし先生だって注意せざるを得ないんだろう。
しかも、今の授業はサッカー部の顧問が受け持っている。
藤谷さんの話を聞く限り、怜央くんは顧問から目の敵にされていてもおかしくない。
「相馬ー起きろー」
先生の声が強くなり、弾かれたように怜央くんの肩が上がった。
一気に覚醒したからか、今の状況がつかめないらしく周りをキョロキョロしている。
「最近たるんでるぞ。そんなことだからレギュラーだって他のヤツに奪われるんだ」
もっともな顔をして怜央くんに向かって告げる先生。



