どうか、君の笑顔にもう一度逢えますように。



あたしは今、とんでもなく恐ろしいことを耳にしている気がする。


手が震えて……体も震えてくる……。



「大和くんのベッドに入って一緒に写真撮るように指示出したんだー。マネージャーだし、合宿あるからそんなの簡単でしょ?

大和くんがカンナちゃんを庇ったっていうのは嬉しい誤算だったよ~。こんなにうまくいくとはね」



……!!


思わずカギを開けて飛び出していきそうになった。


はらわたが煮えくり返るという感情を初めて知った気がする。


カッと頭に血がのぼる。


どうしてそんなことするのか理解できない。


何のために?



「ねえ……真帆……。ちょっとやりすぎじゃない……?」


「はあ?今更なんなの?あたしはすみれのためにやってんの」


「……」


「だって、どう考えたって、怜央くんにはすみれの方がお似合いでしょ?それに好きじゃないとか言っておきながら、のうのうと怜央くんとつき合うとか意味わかんない」